もう扁桃腺なんて腫らさない！なんてね。

Side A もう恋なんてしない

 

本当に本当に高熱で辛かったけど
もう扁桃腺なんか腫らさないなんて言えないよ、絶対♪

 

嗚呼、またやってしまった！

「もう扁桃腺なんか腫らさいよ！」と妻ともちこに誓ったにもかかわらず、また扁桃腺を腫らしてしまった…

顔色も悪いし、熱があるし、体がだるいぜよ…

 

PM 2:00

妻は1人で仕事に行き、もちこは1人で昼寝をしている時、わたしは熱にうなされながら布団でゴロゴロしていたのです。

 

朝一で病院に行き、点滴をしてもらったとは言え、まだ38.4度の熱があります。

 

誰か、優しい言葉と熱さまシートを！なんて思っていたその時です。

 

にゃ！と言う声が聞こえた刹那、わたしのオデコをむぎゅと踏み付ける可愛い猫が現れました。

 

もちこー！そのヒンヤリした肉球でオデコを冷やしてくれているのかい！（嬉）

 

なんて優しい猫なんだ！（涙）

 

ほんの数秒でいなくなりましたが、もちこの優しさとヒンヤリした肉球に心身共に癒されました。

 

わたしは、1人で働く妻と（ほんの数秒だけ）看病してくれたもちこに感謝しながら眠りについたのです。

 

その夜、わたしの熱はもちこの献身的な看病と点滴のお陰で平熱まで下がりました。

 

妻が用意してれたご飯を食べながら「明日は仕事に行くぞ！」そして「もう扁桃腺なんか腫らさないよ、絶対！」と根拠のない約束をしたのでした。

 

 

Side B 時代

 

めぐるめぐるよ時代はめぐる
高熱と平熱を繰り返し
今日は倒れた夫さんも
トイレに行く時だけ立ちあがるよ〜♪

 

あら、今日は妻さんが1人でお仕事に出かけていったわね。

 

夫さんは、幽霊みたいな顔をして病院に出かけて、幽霊みたいな顔をして帰ってきたと思ったら、幽霊みたいな顔をして布団で寝ているけど、また扁桃腺を腫らしたのかしら？

 

何回、扁桃腺を腫らせば気がすむのかしら！

 

これで4回目なのよ！

 

仏の顔も三度まで。

 

ガツンと言わせてもらいますからね！

 

わたしは夫さんがいる寝室に向かいました。

 

布団で幽霊みたいな顔をした夫さんが寝ています。

 

にゃ！（おい！そこの幽霊！何度、扁桃腺を腫らせば気がすむんだよ！！）と厳しい言葉を言っただけでは気が済まず、顔を踏みつけてやりましたよ！むぎゅっ！！とね。

 

流石に厳しいことを言い過ぎたかしら？と心配になったので、夫さんの顔を見てみると、ニヤニヤ笑って気持ち悪い顔をしています！

 

夫さんてドMなのかしら？

 

なんだか不気味だったので、わたしは直ぐに夫さんのいる寝室から飛び出して来ました。

 

夫さん、高熱でやられてしまったのかしら？

 

なんだか怖いから、妻さんが帰ってくるまで放っておきましょう。

 

夜、お仕事が終わって妻さんが帰ってきました。

 

優しく撫でてくれた後、空っぽになったお皿にご飯を入れてくれました。

 

夫さんと違って優しい妻さん♪

 

夫さんには、妻さんとわたしの爪の垢を飲ませてやらないとですね。

 

妻さんが帰って来たのに気づいた夫さんは、幽霊のような…おや！顔色が良くなっていますね。

 

わたしの厳しい言葉が効いたのかしら？

 

妻さんが用意したご飯もペロリと食べていますね。

 

「もう扁桃腺なんか腫らさいよ、絶対！」なんて、言ってますけど、誰が信じるものですか！

 

わたしと妻さんは「はいはい」と聞き流して、リビングで2人で遊んだのです。

 

 

余談ですが、翌日、夫さんはフラフラしながら仕事に行きました。

 

欠勤は1日！

 

今度こそ！今度こそ！！

扁桃腺を腫らしたら、本当に知らないですからね！

 

二度とわたしのモフモフなお腹を撫でさせないですから！

 

と言うわけで、皆さんも扁桃炎には気をつけてくださいな♪

 

にゃお！